第6話 「胸の高鳴り(後編)」

*二度目の恋 君に逢いたくて…第6話


ゴルゴに何故かドキドキしてしまった沙織。こんな胸の高鳴りは初めてだった。
ありえない程の鼓動の速さ。そして、ありえない程の体の熱さ。
いったい…私はどうしてしまったのだろうか?



(まだドキドキしてる…。本当に変な病気なのかしら…?
いいえ、違うわ。きっとビックリしたのね…)
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(だって突然大きな声で叱られたから…。
そうよ、お父様にもあんな風に叱れた事なんて無かったからビックリしたんだわ…)



(それに、こんな山の中に来るのにヒールなんて履いて来る私がいけなかったんだし…)
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(だけどちっとも怖くなかった…)



(あんなに大きな声で叱られたけどちっとも怖くなかったわ…)
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(あの時の彼の胸…。鈴之助さんと違って凄くがっしりとしてた)



(あんなに肩が広くて硬いなんて…。もう一度…彼の胸に顔をうずめたらどんな感じかしら…?)
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(もう一度…)



「なあ…俺マジでなんもしてねーかんな」
「分かってるよ!うるさいな~。てかなんで私の隣に来んのよ?あっちへ行きなよ」
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「だってなんか釣らなきゃ昼飯が食えねんだろ?ここが一番魚がいるんだよ!」
「だったら早くなんか釣ってみせなよ」



「バカヤロ~釣りってのはな、忍耐がいるんだよ。
お前こそベチャクチャ喋ってんなよ、魚が逃げちまうだろ?」
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「あんたが先に喋りかけたんでしょ!ったく!いいから釣……あ…」



ドン!
「…痛っ……ったーい!」
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「ぷっ!」



「ちょっと!あんた今笑った?笑ったでしょ?!」
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「めっそうもございません♪ (ザマーみやがれ!)」



「このみちゃんは?釣りはしねーの?」
「私はしません。分かってるじゃないですか!私がドンくさいの!」
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「はは!そうだったよな!」
「あ、バカにしてるでしょ?そうでしょ?もう~」



「サンキューな」
「え?」
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「ずっと俺を励まそうとしてただろ?昨日も俺を笑わそうと一生懸命だったもんな。
それに…俺の疲れた顔を見て今日はここに来る事にしたんだろ?」
「べ、別に私は…」



「ありがとな」
「そ、そうですよ!もう恋人とケンカなんかしちゃダメですよ!」
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「恋人?」
「あの綺麗な人ですよ!早く仲直りして下さいね!」



「ああ…。別れた」
「え?」
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「麗華とは別れたよ。けど落ち込んでた原因はそれじゃないんだ。
俺が落ち込んでた原因はそうじゃなくて…そうじゃなくて…」



「このみちゃん…。俺さ…まだリンダの事を引きずってんだよ」
「え…」
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「君がこの前言ってた通りさ。
俺はまだリンダが忘れられない。笑えるって言うか情けないって言うか…」
「亮さん…」



「あーあ、2年も経ったのに俺はなにやってんだか」
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「笑っていーぜ」



「無理に…」
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「忘れようとしなければいいんじゃないですか?」



「ずっと思ってればいいじゃないですか…」
「ずっとって…」
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「自然と忘れるまで思ってればいいと思います…。でも…それでも苦しくなったら私、
すっごくいい方法を知ってます!」
「いい方法…?」



「あのですね、小泉君のわら人形を買うんです!」
「は?」
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「そんで夜中に釘を打ち付けるんですよ!
ジーンのバカヤロ~!リンダのバカヤロ~!って感じで!ね?いい方法でしょ?」



「わら…にん…ぎょう…?」
「そうです、わら人形です!あ、丑三つ時にやるんですよ?頭にロウソク刺して!」
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「ロウソク……俺が?」
「絶対にスカッとします!」



「俺が…わら人形…」
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「頭に……ロウソクを……刺して…?   ぷっ…」



「ぷ~~~~!!」
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「な、なんで笑ってんですか?私は真剣に…」



「真剣かよ!腹いて~~~!」
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「もう!亮さん!」



「でもいいアイディアでしょ?ね?」
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「わかった(笑)今度頭にロウソク刺してやってみる(笑)」



「あ、バカにしてる。絶対にいい方法だと思ったのにな~」
「なあ…君ってこんなに面白い娘だったっけ?」
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「だから面白い事なんてなんにも言ってませんって」
「もうやめろ…マジ腹いてー!」



「このみ~~魚をゲットしたよ!」
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「言っとくけどこれは私が釣ったのよ!あのくそゴルゴはちっとも釣ってないんだから!」



「早く焼いてよ!お腹すいた、お昼にしようよ~」
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「分かった、今いく!」



「亮さん、新鮮な魚が食べられますよ、向こうに行ってお昼にしましょう」
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「すぐに用意しますね!」



そう言い終えると、彼女は釣ったばかりの魚を楽しそうに焼き始めた。
「忘れなくてもいいか…」
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彼はこのみに言われたこの一言で、心が一気に軽くなったような気がしていた。
そうか…自分は今まで忘れようとし過ぎたのかもしれない。そう思ったらなんだか気が楽になった。



ふと気づくと、亮は彼女の姿を目で追っている事に気がついた。
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あの笑顔がやけに眩しく感じる…。眩しくてつい目を細めてしまいそうだ。



何故かあの笑顔を見てると自然と顔がほころぶ。あの笑顔をずっと見ていたい…。
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そしてクルクルとよく動く瞳の中に、自分が映っていて欲しい…。
彼はそんな事を……ぼんやりと思っていた……。



「やい!おまえ、ちゃんと焼けんのか?」
「うるさい!黙ってな!気が散るでしょ!それより鈴之助と沙織を呼んできてよ」
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「俺が?」
「後は誰がいんのよ?」



「亮だっているだろ?」
「亮さんはダメ。あんたが行ってきな」
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「なんで亮はダメで俺ならいんだよ!」
「バカね~♪ 亮さんにそんなパシリのような真似なんてさせられないでしょ?」



「いいから行ってきなって!食わせないよ?」
「すげーむかつく。俺はパシリさせてもいいのかよ?」
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「いいから早く行ってくる!」
「ったく…分かったよ!」



「なんて俺が行かなきゃなんないわけ?って言うかあの口の悪さは何?」ブツブツ
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「食わせてくんなくてもいいもんね。俺はこのみちゃんの食べるし~♪」



「お~い、飯だって!」
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「あ…はい…今行きます…」



「やあ、僕もそろそろお腹がすいたと思ってたところです」
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「とても美味しそうな匂いがしますね~」



「あれ?君、顔がまだ赤いな?やっぱ強くぶつけ過ぎた?」
「い、いえ!だ、大丈夫です!」
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「ほんと?でも結構赤いぜ?後で冷やしてやるよ」
「ほ、ほんとに大丈夫ですから…。ほんとに…」



ダッ
「大丈夫ですから!」
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「って…なぜ逃げる…」



ジーっ…
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「えーと…や、あのさ…俺マジなんもしてねーし…
か、彼女が勝手にって言うかさ…その…なんて言うか…」



「………」
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「………た!…」



ビクッ
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「あの…?」



きた!
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ビビビビビ~~っと!



きたーーーーー!
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「き、きた…?って…何が…?」



はぁ~~!来ました!
「だ、だから…何がきた…?」
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イメージがきたんです!僕の頭の中に!はぁ~~!
「はぁ~?」



ふぅーーー!
「ふぅーって……あの…飯…」
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ふぅーーーーー!は!は!は!はぁ~~~!!!
「えーと…」



「あれ?鈴之助君は?」
「なんか変な踊りを踊ってからいきなり描き始めたぜ?」
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「ああ~じゃ何を言っても無理よ。ああなると何を言っても耳に入んないの」
「へえ~。てか変わった描き方って言うかなんちゅうか…。ま、いいや。腹減ったな~」



「お~うめ~~!このみちゃん!
これ最高にうまい!やっぱこのみちゃんが作ったのは最高だな~うめ~うめ~」
「それ、ローリーが作ったのよ♪」
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「え?」
「うめ~でしょ?(笑)」



「美味しい?坊や?」
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「たんとお食べ」



「なにが坊だよ!
ガキじゃねんだ、そんな言い方すんなよな!って言うかお前、絶対に嫁に行けねー!」
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「お前みたいな口の悪いー女なんて誰も嫁にもらってくんねーぞ!
俺が保障してやる!」



ボソ…ゴルゴがもらったりして…」
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(なぁ~んちゃって)



「沙織ちゃん、どう?美味しい?」
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「…??…沙織ちゃん?」



「あ、は、はい…美味しいです、とっても…(どうしよう…ついゴルゴさんに目がいっちゃう…)」
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(まるでタコの吸盤のようにグイグイと吸い寄せられちゃうわ……。
だめよ、沙織。もう見ちゃ駄目…。もう見ちゃ駄目なんだから…そうよ見ちゃ…)



ジー
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(俺…見られてる?絶対に見られてるよな…)



そして食事も終わり、それぞれが楽しい時間を過ごした。
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ただ、彼女だけはいつまでもボ~としていたが。



― 夕方 ―



「さあ~てと。このみ、そろそろ暗くなりそうだから帰ろうか?」
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「そうだね。夜になると寒くなるから早く引き上げた方がよさそう」



「沙織、鈴之介を呼んで来て」
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「いえ…私達はもう少しここにいます。鈴之介さん…何を言っても今は聞こえないと思うので…」



「そっか…それがあるか。で、帰りは?この辺りじゃタクシーを拾えないよ?」
「さっき実家に電話してお迎えを頼みました。2時間ほどで到着すると思います」
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「それなら安心だね。じゃ私達は先に帰るよ」
「ええ」



「じ、じゃな…」
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「はい…」



「よし、まだ時間が早いからブルーライトでも寄るか?」
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「賛成!あの高級ラウンジですよね!ローリー、超感激ィ~~♪」
「ローリーったら(笑)」



「………」
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(さようなら…ゴルゴさん…)



「鈴之介さん…後2時間ほどでお迎えが来ますから。
けど、お昼も食べないでお腹はすかないんですか?朝、食事したっきりですよ?」
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「鈴……」



(何を言っても今は無駄よね…)
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「………」



(私…今日はずっとゴルゴさんの事ばかり見てたわ…。
だって自然に目がいってしまうんですもの…)
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(やだ…彼の事を考えたら又顔が熱くなってきたわ…。いいえ、違う。今日はずっと熱かった。
あの時からずっと………熱かった…)



(あの時の彼の広い胸に顔をうずめた時の感触が忘れられない…。
がっしりとして硬くて…それでいてとっても安心出来そうな…そんな感じ…)
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(もし、もう一度あの胸に抱かれたら…そして…)



(やだ…私ったら…何を考えてるの…私には鈴之介さんがいるのに…)
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(だけど…もしも…もしも彼の胸にもう一度抱かれ…
そして…もし…彼の唇と私の唇が出会ったら…出会ったら…そしたら…)



(そし……たら…)
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クラッ…



ドテッ
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と、彼女は倒れた。



そして彼女は2時間あまりこのままの状態が続いた。
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そう、残念な事に鈴之介にはまったく気づかれなかったのだ(笑)



だが、彼女は何故か幸せそうに気絶していた。
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口元をほころばせ、まるで恋を夢見る少女のようにうっとりとしながら気絶していた。



― ブルーライト ―



「や~今日はこのみちゃんの作った料理、最高にウマかったな~」
「え~?違いますよ~ローリーが釣ってくれたお魚が新鮮だったんです」
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「そんな事ないって!塩加減とかがさ、抜群にちょうどよかった」
「ありがとうございます(笑)」



「今度さ、俺の家でパーティーしない?その時にまた食べたいな~このみちゃんの料理」
「わ~パーティーですか?いいですね~やりたいです!その時は是非呼んで下さいね!」
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「もちろんさ!もしかしたらこのみちゃんしか呼ばないかもしんないよ?
俺とこのみちゃん二人だけのパーティーさ♪」
「え~?」



(ケッ!)
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(な~にがこのみちゃんしかよ。私も付いて行っちゃお~っと)



「亮さんは家でパーティーはしないんですか?」
「俺の家?たまにするよ。仕事の仲間とかね。今度来る?」
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「ええ、是非!」
「じゃその時は是非、セクシードレスでお願いしたいね」



「ええ!もちろんですよ!亮さんのためなら水着でだって行っちゃいます」
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「水着かよ(笑)」



「ね、このみちゃんはサンセットバレーにいたんだろ?」
「はい、実家がそこなんです。今でも両親はそこにいますよ」
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「へえ~じゃ学校は向こうだったんだ。可愛いかったろうな~このみちゃんの制服姿」
「普通ですよ、普通(笑)」



「あのさ、このみちゃん。せっかくお友達になったんだし、
今から告白ごっこなんてどう?お互いの事を知るのにいいと思わない?」
「なんですか、それ?」
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「例えばぁ~初恋の相手は○○君でした~とか言うの。俺、君の事が凄く知りたいんだ。ダメ?」
「え~!」



「じゃ俺から。俺の初恋の相手は中学の先生でした!このみちゃんは?」
「私ですか?私は小学生の時です♪近所の男の子に一目惚れしました(笑)」
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「うお~~!なんだか妬けるな~すげームカつく」
「なんでですか?変なゴルゴさん(笑)」



「なんでって…(このみちゃんって結構鈍いのな…。こんだけアピールしてんのに…)」
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「じゃ次は俺のファーストキス。初めてのファーストキスは高校の時の同級生でしたぁ♪
さ、次はこのみちゃんだよ♪」



「うわ!マジで言うんですか?」
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「いいじゃん、いいじゃん」



(ガキかっつーの!)
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「ちょっと!私にも聞いてよ」



「は?」
「それ、私にも聞いてよ。ファーストキスの告白の事。面白そうじゃない、私にも参加させなさいよ」
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「ったく…分かったよ。いつ?」



まだ!
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「はい♪ 次はこのみちゃんの番だよん♪」
「ちょっと!何とか言いなさいよ!」



「それにしてもこのみちゃんって小せーな~」
「そうですか?ゴルゴさんが大き過ぎるんですよ(笑)」
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「そんな事ないって!すげ~小せ~」



「ほら、俺の腕の中にスッポリ」
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と徐々に近づくゴルゴ。



「可愛いな~。食べちゃいたいっ」
「や、あの…ちょっと近いって言うか…」
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「近くない、近くない。全然近くないし~♪」
「あの…でも…」



と、盛り上がってるゴルゴだが、ちっとも盛り上がっていない男がここに。
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「………」



亮はこの光景をさっきから黙って見てはいたが、実は内心、ムカっ腹が立っていた。
ゴルゴのくだらない話に腹が立っていたのではない、
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このみの肩に何気なくおかれてるゴルゴの腕に。
息がかかる程彼女に近づいてる事に。そのすべてにムカっ腹が立っていた!



どうしてこんなにもイライラするのか自分でも説明がつかなかった。
ただあの二人の間に割って入り、ベリっと二人を引き離してやりたい。
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そして、彼女を自分の横にピタリと座らせ、
ゴルゴのようにあのくだらない話で彼女を笑わせてやりたい。



やがて…彼はおもむろに口を開いた…。



「キスって言えばさ…」
「あ?」
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「俺…したぜ…」
「は?別にお前のキスの話なんか聞きたくねーよ」



「したんだよ…キス」
「だからお前の話は…」
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「俺と………このみちゃんがしたの…。そうだよな?このみちゃん」
「え…」



「このみちゃんと…?って…またまた~したっつってもホッペにチュッぐらいだろ?
そんなのはキスって言わねーよ(笑)」
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「いや、唇。俺とこのみちゃんの唇がしっかりと重なった濃厚なキス」
「なんの話だよ…」



「覚えてるよな?このみちゃん」
「あの…」
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「キス、したよな?」
「亮さん…」



「それとも忘れちゃった?
俺に抱きしめられてキスされた事。まさかだよな?まだそんな経ってねーし」
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「すげー濃厚なキスだった。もっとしたかったなって話をしたんだったよな」



「君も覚えてるだろ?」
「あ、あの…でもあれは…」
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「”はい”は?」
「え…」



「”はい”でしょ?」
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「亮さん…」



「”はい”って言いなさい」
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(へえ~面白くなってきた…)



「早く。はいは?」
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(ゴクリ…)



彼女はこの時、あの夜の事を鮮明に思い出していた。
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ふいに抱きしめられた時の胸の硬さ。彼の男っぽい匂い。



そして…
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やわらかな唇の感触。



そのすべてを鮮明に思い出し、
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ドクンと…胸の中心が大きく鼓動を打った。



「このみちゃん、言いなさい」
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「”はい”だろ?」



やがて彼女は大きく息を吸い…



「はい…」
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「覚えています…」



と、小さくつぶやいた。





続き、第7話へ 「誰か俺を眠らせてくれ…」
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