第7話 「誰か俺を眠らせてくれ…」

*二度目の恋 君に逢いたくて…第7話



「はい…」
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「覚えています…」



そう小さくつぶやきながら、あの夜の事を鮮明に思い出していたこのみ。
思い出す?いいえ、それは違う。
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本当はずっと心の奥底にちゃんとそれはあった。
あの時からすでに心が惹かれていたのかもしれない。



だからこそ、この町に来ても亮と連絡を取る事が出来なかった。
再び再会すればすでに惹かれてるであろう心に火がつく事が分かっていたからだ。
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けれどもそれは出来ない。感情のまま、流されるわけに行かないのだ。
何故なら、亮もジーンと同様、心の中にリンダがいるのだから…。



「あ~ごめんごめん。俺とした事が。つい”うっかり”言っちまった。イケナイ口だな~」
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(な~にが”うっかり”だよ。どう見てもしっかりだったじゃねーかよ…。
って言うかどう言う事なわけ?亮とこのみちゃんが…?まさかな…)



「さ~てと」
「おい、どこ行くんだよ?」
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「ちっこ」
「トイレって言えよな…」



(へえ~亮さんがね…)
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(面白いじゃん。って言うかゴルゴ勝ち目ゼロ。告る前に失恋ってか?)



「あの…このみちゃん…」
「あ…はい…」
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「さっきの事なんだけど…」
「ああ…あれはそんなんじゃなくて…私を励ましてくれたって言うかそんな感じで…」



「そ、そうだよな…事情はよく分かんないけど時にはそう言う事もあるよな!」
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(ねーよ!)
と、自分に突っ込みを入れるゴルゴ(笑)



「それよりさ、踊ろうか?」
「え?」
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「ちょうど曲がスローだし。俺と踊って?」
「でも私ダンスはあんまり…」



「平気平気。ただゆらゆらと揺れてればいいだけだから」
「でも…」
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「俺が教えてあげるから。ね?」
「う、うん…」



「さ、行こう行こう♪」
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「じゃ…少しなら…」



カチャ
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(マっズー…俺、何をやってるわけ?)



(何だってあんな事言っちまったんだ?自分の口が信じらんねーよ)
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(なんだか無性にあったまきたんだよな。ゴルゴの奴!徐々に近づいてはベタベタ触りまくって!)



(って…だからこの怒りはなに!?)
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(やっぱあれだな…妹を取られたって言うかそんな感じなのかな?)



「ああ、そうだなきっと。彼女は俺にとっては妹のようなもんだし」
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(って言うか一瞬、俺じゃなかったよな?
俺の口が勝手にベラベラと喋りだしやがった。なんなんだよ、いったい…)



カチャ
(まったく…。妹のような彼女に何言ってんだか…。
そう言えば俺って一人っ子だったから妹とか欲しかったんだよな~♪)
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(だからつい心配であんな事を口走ったんだな♪そうだ、彼女は俺の妹だ♪)



(俺の妹…いも…)
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「………」



「あの…ゴルゴさん…。そ、そろそろ曲が終わるみたい…」
「もう一曲踊って…。俺…何曲でも君とこうして踊っていたい…」
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「でも…あの…」
「俺さ…君をあの店で初めて見たとき、息が止まるかと思ったんだよね…」



「え…」
「この間も本当は君に会いに行ったんだよ。スゲー会いたくてさ…」
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「えーと…」
「だからぁ~俺は君に一発でまいったって事。早い話が俺は君にさ…君に…君に一目惚…」



「交代だ!」
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「あ?」



「ゴルゴ。次、俺の番」
「って、なんで?」
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「なんでもクソも次は俺の番」
「意味分かんねー」



(や~ん、面白そ~♪)
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(ローリー、こう言うの大好き~~♪)



「俺が今このみちゃんと踊ってんの!って言うか交代って何!?」
「ごちゃごちゃ言ってねーでどけよ。交代の時間だ」
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「だから何で交代なんだよ!俺はこれからこのみちゃんに愛の告…」



「ゴルゴ。確かお前は俺のず~っと後にチームに入ってきたよな?」
「だから何だよ?」
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「そう言うのってなんて言うんだっけ?ああ!そうだそうだ。
俺が先に入ってお前が後に入ったって事は……俺は、『先輩』 お前は?」



「…えと…後…輩…?」
「わ~ゴルゴ君ってあったまいい~」
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「そ、そう…?」
「スゲー冴えてるって感じ~~♪ じゃ、そう言う事で」



「って、だから何がそう言う事なんだよ!」
「俺は先輩。お前は?」
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「後輩…?」
「ヒュ~♪」



「よし、じゃそう言う事で」
「な、何がそ…」
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「俺は?」
「……先輩…」



「分かったよ!いいか!一曲だけだかんな!」
「いいから、あっちへ行けよ」
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「分かったよ!」



「ったく…なんなんだよ?!せっかく俺が踊ってたのによー!」
「あれ?負けたんだ?早っ」
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「うるせーよ!」



「そんなに踊りたいの?じゃ私と踊る?」
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「やだ!」キッパリ!



「このみちゃん、踊ろう」
「あの…でも…」
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「シー…腕を俺の腰に回して」
「あ…」



「さっきはごめん…」
「い、いえ…」
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「本当にごめん…」
「亮さん…」



「で、でも確かにキスはしましたけど、けどあのキスはそんなんじゃないし、忘れてましたよ~」
「忘れてた…?」
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「はい(笑)」
「ふ~ん…」



(嘘…)
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(私の嘘つき…)



「あの…ちょっと近づき過ぎのような…」
「そう?スローダンスはこんなもんだろ?」
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「そうなんですか…。私、こんなダンスなんて踊った事なくて…」
「こんなもん、こんなもん。もっと近づいてもいいくらい…。本物のスローダンスは…」



ギュッ…
「これが本物のスローダンス…」
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「や、あのこれは…」



(困ったな、困ったな…。足がガクガクする…。どうしよう…心臓の音が聞こえちゃうよ…)
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(こんなのって…こんなのって困る…)



亮は嘘八百のスローダンスで彼女を必要以上に抱き寄せた。
いくらスローダンスとは言え、本来ならここまで密着はしない。
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ここまで密着するのは恋人同士だけだろう。



ふと…彼はこのみの耳元に唇をはわせたい衝動に駆られた。
もし彼女の耳元をそっと舌でなぞったら…そして耳たぶをそっと噛んだら…
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決してセクシーとは言えない彼女はどんな反応をするだろうか?
驚いて身を引く?それとも可愛いらしく甘い吐息をもらすのだろうか?…。



(やっべー)
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(暴走しそう…)



やがて彼は突然、体を離した。



「あ…」
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「さ、戻って一杯飲もう。飲み物取ってくる」
「はい…」



そう言いながら彼は、クルリと後ろを向き、バーカウンターへと向かった。
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彼にはどうしてもそうしなければならない理由があったからだ。



何故なら、彼のズボンの中の男の欲望が、
隠し切れないほどの大きさに変形しつつあったからだ。
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いや、すでに完成したと言った方が正しいかもしれない(笑)



数時間後  ― このみ達のアパート前 ―



「今日はありがとうございました」
「いや…。じゃ又な」
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「はい…」



「このみちゃん。来週、電話してもいいかな?一緒に食事でもしない?」
「え?」
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ピクリ



「いい?」
「あ、ええ、もちろんですよ」
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「了解。じゃ来週ね」
「はい」



「あら~ずいぶん仲良しこよしね~。ローリー、羨ましい~」
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「じゃ私もあんたに電話していい?一緒に食事なんてどうかしら?」



「電話代払ってないから繋がんない!」きっぱり!
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(ムカつく~~!!!)



― 亮の自宅 ―



「おかえりなさいませ、亮様」
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「ただいま。起きて待ってたのか?悪いな。もう寝てくれよ、俺もすぐに寝るわ」
「かしこまりました」



「亮様、何か楽しい事でもあったんですか?」
「え?」
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「お顔が明るくていらっしゃいます。
やはり、たまにお出かけになられたのがよかったのかもしれませんね」



「では私はこれで」
(俺…そんなに明るい…?そりゃ楽しかったけどよ…)
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(そう言えば今日は散々歩いたりしたのに全然疲れなかったな。なんでだ?)



一方、亮に抱きしめられ、いつになく鼓動がせわしなく動いていたこのみ。
この鼓動を一刻も早く静めなれば。早く…早く!



「………」
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(困ったな…)



(だけどまだ大丈夫…。まだ大丈夫だよね…。今ならまだ引き返せる…)
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(だって私は、もう二度とあんな恋はしたくないもの…。
そうよ…私以外の人を思ってる人に恋をするなんて…そんな恋は絶対にしないし、バカげてるわ…)



(けれど亮さん…。
さっき亮さんに抱きしめられた時の、あなたの残り香が消えてくれないんです…)
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(数時間経った今も……ちっとも消えてくれない…。本当に困ったな…)



(あーあ、つまんないな~。亮さんがもっと積極的にしてたらもっと面白かったのにな~)
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(ぷぷっ♪ ゴルゴ…可哀想~♪)



(って言うか亮さん、完璧にこのみの事を意識してたよね…。
あれ?確か亮さんにはどこだかのセレブな恋人がいたんじゃ…?)
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(ま、男と女なんてどうなるかなんて分かんないしね。
それに、彼のような熱い男にはこのみのようにポ~っとした女の方が合ってる気がする)



「来週はデートだ♪二人っきりでデートだよん♪」
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「どこに連れて行こっかな~」



(てか亮のやつ……変じゃね?あんなの初めて見たぜ…。なんであんなにムキになったんだ?)
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(変な奴だな…)



カチャ
(やっぱカイルの言うとおり、息抜きして疲れが取れたのかもしんねーな)
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(これからはたまにはああやって外に出ねーどダメだな)



(けどやっぱりさすがに疲れたな。なんだかんだ朝からだもんな。おかげで今日はぐっすりだ)
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(しっかし今日の俺、少し変だったな…)



(ティーンエイジャーでもあるまいし…。
このみちゃんに対して、あんなエロ丸出しの感情を抱くなんてどうかしてるぜ)
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(まぁ一晩寝れば収まるだろ。さ、寝るか)



と、眠りについた亮。だが…


「………」
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「…寝ろ…俺!」



なんだかどこかで見たことがあるシーンだ(笑)



ムクッ
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「寝れねー…」



「おかしいだろ?なんで寝れないんだ?
と言うか、なんで興奮してんだ?しかもこんなにも立派に…」←立派なんだ?(笑)
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「しょうがない、もう一度シャワー浴びるか…」



「そうだな!こう言う時は冷たいシャワーがいいよな。よし、シャキっとするか!」
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と、亮は本日二度目のシャワーを浴び始めた。



― 10分後 ―
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「………」



ムクッ
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「俺…たまってる…?」



「もう一回シャワー浴びてこよう…」
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「もっともっと冷たいのじゃねーと効き目がねーな…」



ザー
そして彼はさっきより、もっともっと冷たいシャワーを浴び始めた。
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だが、彼の水浴びはこれだけでは済まず、結局彼は浴室とベットを何度も行ったり来たりした。


そして…


「マジで寝ないとな。さすがの俺もフラフラだぜ」
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と、さすがの彼も疲れた様子で何度目かの眠りについた。



が、



ムクっ
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残念な事に効き目ゼロ(笑)



やがて、彼はある提案が頭に思い浮かんだ。
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それは…



(カイルって…)
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(そっち系の本とかDVDなんて持ってっかな?)



と、本気で執事のカイルを起こして聞こうかと思った亮であった(笑)





続き、第8話へ 「俺って意地悪~~♪」
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