第19話 「幸せなひと時」

*二度目の恋 君に逢いたくて…第19話



― 翌朝 ―



(綺麗…。凄く綺麗…)
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(昨日までの景色と違って見えるのはなぜ?周りの景色が明るく見える…。
不思議ね…。世界が変わった訳じゃないのに…)



クス…亮さん効果かな?」
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「私って単純(笑)」



(夕べの私…凄く変だったよね…)
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(あんな風になるなんて思わなかった…。どうしてあんな風になったのかな?
凄く不思議な感じだった…。あの行為が、あんなにも熱いものだったなんて…)



(なんか癖になりそう…)
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「それにしても亮さんったら…凄く意地悪だった。ほんとにもう…意地悪なんだから…」



「だ~れが意地悪だって?」
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「え?亮さん!」



「おはよう、赤ずきんちゃん」
「赤ずきんちゃん?なんですか、それ(笑)」
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「夕べの俺は狼だったから。君をガブっと食べちゃった」
「わ~怖い(笑)」



「ご馳走様でした…」
「お粗末様でした…(笑)」
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「いいえ、絶品でした…」
「プッ」



「初エクスタシー?」
「え?」
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「初エクスタシーだったろ?」
「あ、あれがエクスタシー…?」



「凄く可愛かった。それに…凄くセクシーだった…。君のあの瞬間の顔が忘れられない…」
「やだ…見てたんですか?!」
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「うん(笑)」
「もう…!」



「それより、赤ずきんちゃん。僕はお腹がすきました。何か食べさせて下さい」
「あ、そうだ…。カイルさんに頼まれたんだった。すぐに何か作りますね」
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「夕べは俺、頑張ったから」
「エロい~~」



「俺はエロい」キッパリ
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「君でもいいけど?」
「あ…こら…」



「もう!ダメ!」
「ケチっ」
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「亮さんったら(笑)絶対にキャラが違いますよね(笑)」
「そう?前からこんなんだよ。ただ、他の人間の前では出さないだけ」



「君の前だけだよ、こんなんは。後は今まで通りムッツリでいく」
クスクスクス…
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「じゃご飯の後のデザートは君で決まりね?」
「考えときます(笑)」



「約束してくんなきゃ離さない」
「ダーメ」
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「いーの」
「ダーメ」



「よーし、分かった。俺は狼なんだ。このまま君を食べちゃう」
「キャッ!」
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「覚悟はいいかな?」
「もう、亮さんったら!(笑)」



「お嬢さん、僕は甘い食べ物を見つけたよ?」
「私は苦いかも知れないですよ?」
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「いいや、甘かった。すご~く甘くてトロトロだったもんね~♪」
「なんかエロいですね(笑)」



「あ…」
「え?なんですか?」
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「なんか今日の俺のセリフ…全部ゴルゴっぽい…」
「え~~?(笑)」



「恋する男はみんなこんな風になるんだな。俺がこんな風になるとはね。
ぜ~んぶ、君のせいだかんな」
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「私のせいじゃないも~ん♪」
「君のせいだも~ん♪」



ドサっ



「二度目のエクスタシー……体験してみる?」
「亮さん…」
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「今度はもっと長く…持たせる事を誓います…」
「誓うんですか?」



「はい。……たぶん…」
「たぶんですか?(笑)」
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「きっと…」
「あ、きっとに変わってる~~。自信ないんだ~~」



「このやろ~~」
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「きゃっ(笑)」



そして、二人は甘くて楽しい時間を過ごした。
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「てめー笑いすぎ」
「だって(笑)」



「今度さ…」
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「二人で田舎に帰らないか?」
「二人で…?」



「ああ…。帰ってジーン達に報告したい…。俺達の事を」
「私達の事を…。…きっと、リンダがビックリしますね(笑)」
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「だろうな(笑)」
「ええ…一緒に行きます。亮さんと一緒にあの町へ…」



「よし!じゃ休みを調節するか」
「はい(笑)」
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「あ、でもリンダに妬いちゃわないかな~。亮さんはリンダの事好きなのね!とかって」
「言いません(笑)」



「なんで?言えよ?」
「言いません(笑)私はそんな事で妬くような女じゃないんですう~」
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「ふ~ん…妬かないんだ?へえ~。…リンダどうしてるかな~♪
人妻になって色気たっぷりになっただろうな~」



「だからどうしたんです?」
「会いたいな~なんて♪」
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「そんな事言っても妬きませんよ(笑)」
「なんかムカつく…」



「ところで亮さん」
「ん?」
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「私、ノーパンだって知ってました?」
「はい?」



「パンツはいてないんですよ。替えを持って来なかったから」
「はいてないって…マジで?」
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「はい、マジです」
「ヒュ~~♪」



「どれどれ…」
「ダメ!」ピシッ!
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「ってー!いまマジでひっぱたいただろ?な?な?」
「さあ(笑)」



「人妻のリンダに会いたいんですよね?」
「え?」
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「私、亮さんが思ってるほど大人しい女じゃないですよ」
「や、やだな~このみちゃんたら。じょ…冗談、冗談♪ はは…」



「当分、おあずけです。この意味、分かってます?」
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「僕…分かんない…」



― 数日後 ―



ようやくこのみと抱き合った亮。なんだか幸せな気分だ。
見るもの、触る物、そのすべてが嬉しくて笑いたくなって来る!
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「部屋の模様替えでもしよっかな~♪それともどこかに家を買っちゃう?
この家を誰かに貸して~♪ んで可愛い部屋にこのみちゃんと住んじゃう?」



「住む?俺とこのみちゃんが?」
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(毎朝あの子と朝を迎える…。そして夜は……)



「ムフっ♪」
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「や~ん、俺ってやっぱキャラ変わった~~♪ 早くこのみちゃんが来ないかな~♪」
と、バカ面をさらす亮。



ジー
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(バカ面こきやがって…。なに、あの浮かれよう…。
さてはあいつ…このみちゃんと…。くっそ~~!バレバレなんだよ!)



「さ~てと、さっそく不動産屋にでも行こうかな~」
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「あ、でもこのみちゃんにどんな家がいいか聞いた方がいいよな?だよな~ランラランラ~♪ラ~…」



ビクッ



「お幸せそうね…亮くん……」
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「ゴ、ゴルゴ…え…ええ…お陰様で…って
ビックリさせんなよ!しかもどっから入って来てんだよ…ちゃんと玄関から入って来いよな…」



カチャ
「すご~く…お幸せそうね?」
「まあ…ね…」
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「へえ…どんな風にお幸せなの?」
「どんな風にって…」



「もしかしてあの可愛い可愛い(俺の)このみちゃんとニャンニャンしちゃった…?」
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「………」



「しちゃった?」
「えーと……ゴニョ……ニャンッ♪ …ぐらいかな…?
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「へえ~…いいわね…。ちょっとだけぶっとばして……いいかな?」
「やめて…」



「くそ…。なんかムカつくんだよな…。あのこのみちゃんとニャンなんて…ニャン…。
ったくよ~~!あー腹たつったらねーよなー!」
「すまん…」
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「別に謝んなくていいって!ま、俺の魅力に気づかないこのみちゃんも気の毒だけどなっ」



「ゴルゴ…」
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「あーあ!やってらんねーな~」



「ゴルゴ君…。君を見捨てるつもりだった訳じゃないんだ…。許してくれ…」
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「亮…」



「すまん…許してくれ…」
「いや…許さない…」
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「そんな事言わないでくれ…。君の事は一生忘れない…」
「亮ったらそんな事言って…そんな事言って…」



「わ~~!僕の事は遊びだったのね!いいわよ!亮なんて嫌いよ!」
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「そんな風に泣くなよ…抱きしめたくなるだろ?」
「うっうっ…」



「ゴルゴ…」
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「亮…」グス…



ギュッ…!
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「亮の胸……あったかい…」



「ってやめろよ、亮!その気になりそうになっただろ!ボケ~!」
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「なるんじゃねーよ!ボケ~!」



「はあ~ったくよ~~!お前はいいよな~~!それに比べ俺はよぉ~」
「ゴルゴ…この間はマジで…」
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「ああ!マジで言わんでいい、言わんで」
「って…あれ?お前いま…”俺はよぉ~”って言った?え?お前もなんかあったわけ?」



「え?」
「なんかあったの?てか、誰かと何かあったんだ?」
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「い、いや別に…」
「もしかして…お前も誰かとニャンニャンしちゃった…とか?」



「…ニャンニャンって言うよりギャンギャンって感じ…」
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「は?」



「べ、別に誰ともなんもしてねーよ!」
「ふ~ん…(怪しい…)」
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「そ、それより、ちゃんと大事にしろよ!彼女の事!
このみちゃんは今までの女と違うんだぜ!分かってんだろ?」



「ああ…分かってるよ…。ちゃんと考えてる…。お前にはマジで悪かった…」
「いいって事さ。恋は弱肉強食なんだ。勝ったもん勝ちだよ」と、ローリーと同じ事を言うゴルゴ(笑)
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「だけど…もっと早く言うべきだった。本当にすまん…」
「マジでやめろって。俺もやっとの事で立ち上がったんだ!だからもう言わないでくれ」



あの夜はパンツに引っかかるほどすんなりと立ち上がったくせに(笑)



「それよりさ、ジョギング行かね?」
「あ、悪い。これからちょっと用事があるんだ」
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「用事?また歯医者とか?」
「よく覚えてんな…。いや、歯医者じゃない(ウソだから)」



「ちょっと家を見にね…」
「家?」
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「ああ…。引越そうかな~~なんて…」
「お前…」



「なんだよ?」
「このみちゃんと一緒に住む家でも探しに行くんだろ?」
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「一緒にって言うか……一つ屋根の下って言うか…」
「んだよ…。はっきり言えよ…。そうなんだろ?」



「うん、そう」キッパリ
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「本当にはっきり言うね…」



「へいへい、さいですか。どうぞ家でもなんでも探して来てくれよ!」
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「じゃ俺はジョギングにでも行ってくるわ」
「悪ーいな」



(ケッ!な~にが一つ屋根の下だよ!どうせ、
『家を買ったんだ…。君と一緒に住みたい…。俺と暮らさないか…?』)
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(な~んてかっこよく言うつもりだろ?)



(ほんとはただ単に毎晩イケナイ事をしたいだけのくせに!
俺は知っている。亮はみんなが思うよりもエロ男なんだっつーの!)
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(ふんっ!これで亮の人気はガタ落ちだな!んで俺様の人気がうなぎ昇りよ!)



(へへん♪ ザマーみやがれってんだ!主役だって代わっちゃうよ?
お!それいいな!亮…残念だが君には降りてもらう…)
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(主役が代わると言う事は、俺がこのみちゃんの相手役になるわけで…。ぷぷっ♪)



と、喜んでるゴルゴだが…
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そうなると当然、相手役のヒロインはローリーになるわけで…(笑)



一方、ゴルゴに密かな思いをよせてる沙織。その思いは日に日に強くなるばかりだ。
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一体、この気持ちはどうすればいいのだろうか?
やり場のない思いに心は沈み込むばかりだ。



(…なんだか鈴之介さんと顔を会わせられないわ…。
分かってる…。こんな気持ちを持つ事はいけない事だって分かってる…)
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(だけど…私にもどうしたらいいのか分からない…)



(私…本当にこのまま鈴之介さんと結婚してもいいの?)
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(本当に……いいの……?)



「ゴルゴ…さん…」
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「呼んだ?」



「え?ゴ、ゴルゴさん!」
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「君って凄いな~後ろにいても誰か分かるんだな。やっぱ金持ちは違うぜ!」
「あ、あの…う、後ろにいたんですか…?」



「そう。公園を走ってたら君に似てる子がいたからさ」
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「そ、そうなんですか…」



(やだ…独り言を聞かれちゃったかしら…?)
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(どうしよう…)



「今日は一人?」
「え?」
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「いつも一緒にいる鈴之介だよ。君の婚約者なんだろ?今日は一緒じゃないの?」
「あ…はい…。今日は私一人です…」



「そっか。それにしてもなんだか暑くなってきたな~。こう暑くっちゃやる気もおきねーし」
「そ、そうですね…」
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「俺も今日は走るのやめた。なんだかカッタリーぜ。つって、いっつもサボってんだけどよ」
クスクス…そうですよね、こんな天気のいい日はボ~としていたいですよね(笑)」



ゴロン♪
「だよな。なんだか毎日眠くてよ~。ああー気持ちいい。君も寝てみ?」
「え…」
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「ほら、こうやってゴロンとしてみって。スゲー気持ちいいから」
「ゴロン…とですか?」



「大丈夫だよ、虫なんていないから」
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「はい(笑)」



「わーほんとだ!凄く気持ちいい!」
「だろ?なんだかあの空を見てると吸い込まれそうだよな」
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「ほんと…。なんだかスーっと飲み込まれて行くみたい…」
「ああ…スーッとな…」



「スーっと…」ZZZ…
「ふふ…私、こんなところに寝転ぶなんて初めてです(笑)ゴルゴさんはよくやるんですか?」
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「ZZZZZ…」
「…?ゴルゴさん…?」



「…う…ん…ZZZ…」
(寝ちゃって……る…?)
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(嘘…ほんとうに寝ちゃってる…)



クス…気持ちよさそう…。…わ~まつ毛が長いわ…。肌も綺麗…)
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(唇の形がとっても素敵…)



(あの唇に触れたら…触れたらどんな感じかしら?…。きっとやわらかくて……)
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「………」



(ほ、ほんの少しだけ…)
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(少しだけ…)



「少し……だ……け……」
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そして、沙織はそっと唇を重ねた…



(ハッ!わた…私ったら何を…何をしてるの!)
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(信じられないわ…。恥ずかしいっ!)



(でも…いま少しだけ触れた…?)
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(ゴルゴさんと私の唇が…)



(触…れ…た…)
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カーーーーーっ!



そして沙織は何を思ったのか、
何故か体をゴロゴロと動かし、どんどんどんどん、池の方へと向かっていった。
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恥ずかしさのあまり、どうしたらいいのか分からなくなってしまったのだ。



やがて…



ドボン!
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っと、落ちた(笑)



ユラユラ…ユラユラ…
沙織は、そのままただユラユラと揺れていた。
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水の中は冷たいはずなのに…一部分だけが燃えるように熱い…。



そう…彼に触れた唇が…
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熱くてたまらない…



「わー人が落ちたぞ!」
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「おーい!大丈夫か~!」



パチっ
「ん?…いまなんか…唇に触れた?…ふにゃって言うか、ぷにって言うか…」
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「はっ!」



ガバッ
「もしや鳥の……フン?うっそ…。けど唇になんもついてねーし。
まさかだよな…。ピチャって言う感覚じゃなかったぞ」
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「って…俺、寝ちゃった?しかも沙織ちゃんは帰っちゃっていねーし…。結構寝てたのかもな」



「さ~てと、じゃ、俺も帰りますか~♪ あーよく寝た~。なんか腹減ったな~」
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「たまには町に繰り出してナンパでもしよっかな~♪」



「おい!大丈夫か!」
「はい…大丈夫です…」
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「無茶するな~!まだ泳ぐには早いぜ?」
「そうですよね…」



「ほんとにそう…ですよね…」
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「ほんとに…」



― 数時間後 ―



「くっしゅん!」
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「寒い…」
(私ったら…本当に何をやってるのかしら…?もう何もかもが嫌になっちゃう…)



(だけど一つだけ分かった事があるわ…。
私…ゴルゴさんが好き…。どうしようもないくらい彼の事が…)
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(だからこのまま鈴之介さんと結婚なんて出来ない。
そうよ…このままの気持ちじゃ結婚なんて出来る訳がない…!)



スク!
(無理だわ…)
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「鈴之介さん、ごめんなさい!」



― 沙織の実家 ―
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バンッ!
「お父様!」



「おや?沙織じゃないか!どうしたんだ?突然に!」
「お父様…」
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「なんだ。どうしたんだ?」
「私…」



「はは~ん、さては家が恋しくなったんだろ?はは!ホームシックかな?
ささ、すぐに母様にもお顔を見せてあげなさい。母様も寂しがってたからな」
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「そう言えば母様が結婚式の事でお前に話があるとか言っておったぞ?」
「結婚式…」



「おーい、沙織が来たぞ~~!」
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「お父様…私…」



「ん?」
「私…出来ません…」
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「何がだ?それより、式場は玉姫殿に決まったからな!あそこは一流の結婚式場だ!
景気がいいのか、意外と人気でな!ようやく取れたよ!」
「私…出来ないんです…」



「さっきから何を言っておるんじゃ?聞こえてるのか?玉姫殿だぞ!」
「お父様!私!私…鈴之介さんと結婚出来ないんです…」
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「は?」
「結婚できません…」



「本当に!ごめんなさい!」
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ダッ!



「えーと……あれ?」
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「玉姫殿は?」



「まあ、沙織が見えたの?」
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「ちょうどよかった!式場から電話なのよ。
卓上の花が黄色がいいか、ピンクがいいか選んで欲しいって」



「でもね、ピンクはちょっとお高いらしいのよ。
でもいいわよね、うちはよそ様の家より余裕があるし。あら、沙織は?」
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「部屋…」
「そう。着替えにいったのかしら?」



「じゃあなた、ちょっと電話に出てピンクにしますって伝えて下さいな」
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「あなた?」
「はーい…今出ま~す…」



「沙織ちゃ~ん♪ 母様にお顔を見せてちょうだいな♪ 沙織ちゃ~ん」
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ピッ



「お待たせして…」
「ええ…花の事ですね…。そうですね…ピ…じゃなくて…黄色の花の方を…」
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「よろしくお願いします…。ええ、そうです、そちらの…ゴニョ…安いほうで…ええ…」
「ところで…」



「キャンセル料って払わなきゃダメ?」
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続き、第20話へ 「嵐の前触れ」
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