第20話 「嵐の前触れ」

*二度目の恋 君に逢いたくて…第20話



― 翌日 ―



ゴルゴに思わずキスをしてしまった沙織。人生で初めてのキスだった。
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お父様やお母様にするような、挨拶代わりのキスとは全然違う。
ドキドキしてとても胸が痛くて苦しかった…。



そして…自分の気持ちがどこにあるのか気づいてしまった。
ううん…本当はとっくに気づいてた…。
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初めて会ったあの日から、彼が恋しいと、心が訴えていた。



コンコン♪
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「沙織ちゃん、入るわよ」



「お母様…」
「父様から聞いたわ…。鈴之介さんと結婚したくないんですって?」
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「はい…」
「そう…。本気なのね?」



「ごめんなさい…」
「やーね、謝る事はないのよ」
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「でも…」



「沙織…。私はあなたに幸せになって欲しいの。したくない結婚はさせたくないのよ…。
あなたは私の可愛い一人娘ですからね」
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「それに、結婚は愛する人とするものよ…。
母様はあなたにもそんな人と結ばれて欲しいって思ってるわ…」



「けどお父様が…きっと怒ってるわ…」
「私がちゃんと説得するわ。
お父様にも色々とあるのよ。向こうのご両親とのお付き合いとかね」
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「でもお父様だっていずれ分かってくれるわよ。
だからそれまで鈴之介さんに言うのは待ってやってちょうだい」
「はい…」



「それで、アパートにはいつ帰るの?」
「まだ…」
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「結婚しないんだったらこっちに帰って来た方がいいわね」
「ええ…。もう少し休んだら決めます…」



「そうしなさい」
「はい…」
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「じゃお茶でも入れるから下に下りて来なさいね」
「ええ…すぐ行きます…」



(鈴之介さん…ごめんなさい…)
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(私…あなたになんて言って謝ったらいいのか…)



カチャ
(でもこのままの気持ちで結婚なんて出来ないんです…)
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(彼を思うと胸が苦しくて…。そんな気持ちで結婚なんて…)



(ゴルゴさん…。私あなたが好きです…)
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(あなたと重ねた唇が…今も熱くてたまりません…)



― 数日後 ―



「このみ~ちょっといい~?」
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「ローリー。なに?どうしたの?」



「あのさ、鈴之介の金賞の発表がもうすぐだよね。みんなでパーティーでもしない?」
「そうだった♪ 今回は金賞間違いなしね!いいな~鈴之助君っ。
って、あれ?ローリーも提出したんじゃなかった?」
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「バカね~私なんか無理に決まってるでしょ?私の事はいいの」
「それもそうか」



「否定しろよ…。ってだからさ、亮さんとかも呼んでパーティーしようよ♪」
「とか?」
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「え?」
「今 ”とか”って言った?っていう事はゴルゴさんもって事ね?」



「べ、別にあいつは呼ばなくていいよ!」
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「どうして?人数が多いほうが楽しいじゃない?」



「呼ばなくていい!」
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「なんで~?変なの…」



「だいたアイツはね~!やる事だけやって違う女のなま…」
「名前?」
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「そうよ!名前よ!信じられる!?」
「やる事ってなに?」



「や、やる…やるってのは……」
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「なに?」



「えーと…トランプ?…な~んちゃって…」
「ローリー…この間から絶対変だから。ゴルゴさんと本当は何かあったんじゃない?」
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「な、何にも……ない…し…」
「ふ~ん…でもなんかおかしいし…。やっぱりなにかあ…」



「もうしつこい!」
「だって…」
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「あーもう!いいからあんたは黙って亮さんの事でも考えてなよ!」
「そっか…。それもそうね!」



「なにその元気はつらつな返事…。しかもめちゃくちゃ幸せそうじゃん」
「だって幸せだも~ん♪」
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「この間までウジウジしてたくせに…。なんかムカつくのよね…」
「いいでしょ?幸せなんだから♪ 私、人生で一番幸せかもしんない」



「はいはい、よかったね、ご馳走様でした。あんたと亮さんはお似合いだよ。
これであのくそゴルゴにも言い寄られなくてすむね。私も安心したわ」
「なんでローリーが安心すんのよ?」
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「え?あ、いや…その…お、お母さんのような感じで…あははは…は…」
「お母さん?誰の?」



「あんたの…」
「なんか変なの。やっぱり変よ。さては…」
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「な、何よ?」



「本当は違う意味なんじゃないの~?な~んか怪しいのよね。特にあの夜から」
「あ、あの夜って…?」
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「あの夜よ!ローリーがゴルゴさんを追いかけて行った日。
実は実は追いかけて行ったついでにマジでなにかあったとか?」



「バ、バカこくでねーー!」
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「…こくでね~?」



「と、とにかく!何にもないから!変な勘ぐりはよしてよね!」
…ボソ…どうみても変だから…
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「なによ、その笑いは!?」
「別に…」



「さ、じゃパーティーの準備をしなくっちゃね!鈴之介には私から言っておくから」
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「分かった…」



(絶対におかしいよ…。だって妙にゴルゴさんの名前に反応するし…。
それにローリーったら最近綺麗になった。もしかして誰かに恋でもしてる?)
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(誰かって…ゴルゴさん……とか?ローリーとゴルゴさんか。うわ~~…似合い過ぎ…)



― 金賞受賞、前日 ―



カチャ
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「鈴之介~入るよ~おつかれ~」



「ローリーさん、どうしたんです?」
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「明日の事よ。あんたの受賞、明日でしょ?みんなでパーティーしようよ」
「え?僕のために…いいんですか?」



「もちろんさ。それに金賞を取ったらあんたは家に帰るんだろ?
そうしたらみんなで集まる事なんて早々出来ないしさ」
「あり…ありがとうございます…」
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「ところで、最近沙織を見ないけど?」
「ああ…実家に帰ってるようです…」



「実家?…なんでまた…」
「きっと家が恋しくなったんでしょう…」
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「ふ~ん…ま、いいけどさ…」
「ローリーさん…。ちょっと相談に乗っていただきたい事が…」



「相談?なに?」
「ええ…」
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「なによ?」
「実は沙織さんの事なんです…」



「沙織の?沙織がどうしたの?」
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「じ、実は…この間の夜、沙織さんに…キ…キ…キ…」
「キ?」



「キ…キッスをですね…しようとしたんですよ…」
「キッス?…へえ~…あんたにしてはよく頑張ったじゃん。それがどうしたの?」
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「で、でもですね……ちょっとした邪魔(アブ)が入って出来なかったんですが…。
でも…どうもその辺の夜から彼女の様子がおかしくて…」



「…おかしい?どんな風に?」
「その…ボ~っとしてると言うかその…。ローリーさんもそう思いませんでしたか?」
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「全然!(思ってる。正確にはあの山に行った日から)」
「そうですか…。僕の気のせいでしょうか…。
でもどうもそうではないような…。やはりキッスをしようとしたのがいけなかったのかな…」



「まさか…」
「な、何かその…沙織さんからそれとなく聞いてませんでしたか?」
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「いや、別に(聞いてはいないけど見てはいる)」
「そ、そうですか…」



「あれじゃないの?ほら…結婚前のマリッジブルーとか言うやつ。
女はさ、結婚前には何かとナーバスになったりするもんよ(たぶん違うと思うけど)」
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「はあ…」



「心配いらないって。
あんたが金賞を受賞してパーティーでパ~っと騒げばケロリとするさ(無理かも?)」
「そうだといいんですが…」
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「とりあえず沙織には私から電話しとくよ。明日は私の部屋で準備して待ってるから」
「はい…分かりました…」



「じゃね明日ね」
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「はい…」



(あーあ…。沙織はやっぱりゴルゴにのぼせてんのか…)
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(困ったお嬢様だな…)



(本当にそうなんだろうか…?何かが腑に落ちない…。
もしかしたら僕は待たせ過ぎてしまったのではないだろうか…)
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(確かに長かった…。それで沙織さんも呆れて…。きっとそうだ。そうに違いない…)



(すみません沙織さん…。でも今度こそ本当の本当ですから…)
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(金賞を受賞したらすぐに僕たちは夫婦になりますから…)



一方、あれから実家に帰ったまま、家にこもりっきりの沙織。
自分の口から婚約破棄と言う言葉を言う勇気はどうしてもない。
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勝手な事だとは思うが、どうしても言い出せない。それに、父親もまだ反対している。



(早く言わなくちゃいけないのに…。早く…)
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「沙織ちゃ~ん、お電話よ~」



「私にですか?」
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「ええ、アパートの方からみたい。ローリーさんとかおっしゃってたけど?」
「ローリーさん?あ、はい、今行きます」



(…彼女に相談してみようか?彼女ならどうすればいいのか教えてくれるかもしれない…)
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(だって私じゃどうしたらいいのか分からないもの…。
そうよ…彼女ならきっと何かアドバイスをしてくれるかもしれないわ…)



「え?相談?」
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「まあ…いいけど…。どこで?」
「分かった、後で行くよ。うん、じゃね」



カチ
(相談?鈴之介に続いて沙織からも相談?)
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(なんだかな…)



その日の夕方 ― 公園 ―



「ローリーさん、すみません、わざわざ…」
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「別にいいよ、どうせ暇だったし」



「何?相談って。って言うか私も話があったんだよね。それで昼間あんたに電話したのさ」
「え?」
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「鈴之介の金賞受賞のパーティーをしようって言う話。明日だよ?」
「あっ…」



「忘れてた?」
「はい…」
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「そっか…。まあいいや。とりあえず明日、私の部屋でパーティーするから、あんたも参加してよ」
「わ、分かりました…」



「で、なに?」
「え?」
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「相談。なに?」
「え、ええ…」



「あの…私…私…」
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「どうした?モジモジしてないて言ってみなって。なに?何かあった?」



「はい…。ローリーさん…私…鈴之介さんとは結婚しません…」
「は?」
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「結婚をやめようと思ってます…」
「やめるって…なんで?」



「私…私…」
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「ゴルゴね…」



「え…」
「原因はゴルゴでしょ?」
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「ど、どうしてわかっ…あっ…」
「やっぱり…」



「あんたを見れば分かるよ。あんた、あの日から様子がおかしかったもん。
あのみんなで山に行った日からさ…。ゴルゴに恋しちゃったんでしょ?」
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「…恋って言うか…ドッキンドッキンって言うか…ズッキュンズッキュンって言うか…」
「それを恋と言わずなんと言う?しかもズッキュンっ……てか?」



「あの…ど、どうすればいいんでしょう…」
「どうすればって…。そんなのは自分で決めるしかないでしょ?結婚だよ?
しかもあんた達は親同士のつながりがあるんだ。簡単にはいかないって」
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「それは分かってます…」



「とは言え…もしかして初めてのズッキュン?」
「…はい…ズッキュンって言うかバッキュンって言うか…」
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「もっと違う表現の仕方があるんじゃね?」



「ふー…。そっか…初めてか…。それは辛いね…」
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「私…ゴルゴさんの事を考えると胸が苦しくて…」



「完璧に惚れてんね…。胸が苦しい……か…」
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この時ローリーは、何故か自分の胸も苦しくなった。
沙織のゴルゴへの気持ちが痛いほど分かったからだ。



何故なら、自分もゴルゴに対して胸の高鳴りを感じていた…。苦しい程に…。
それは、あのくそ生意気なガキに抱かれた日からだろうか?
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それとも…君は悪くないよ…と、そう言ってくれたあの夜からだろうか…?
奴には何故か惹かれるものがある…。



気がつけば…いつもアイツの事を考えてる自分がいる。
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憎らしいけど……いつも考えてしまう…。



「ゴルゴに……気持ちを伝えれば?」
「え?!」
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「ゴルゴに好きって言ってみたら?」
「そ、そんな事!」



「そんな事…」
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「出来ません…」



「じゃ見てるしかないね」
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「それは…」



「沙織。あんたの気持ちも分かるけどさ、だけどただオロオロしてても何も始まらないよ?
鈴之介との結婚をやめるにしても、泣いてるばかりじゃちっとも前に進めない」
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「自分がどうしたいか、胸に手を当てて聞いてごらん」



「胸に…」
「本当はゴルゴの心が欲しいんでしょ?人を好きになったら、それが自然だよ」
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「ゴルゴさんの心…」
「思い切ってゴルゴに気持ちを伝えるか、それとも…ただ泣いて指を加えて見てるか…。
それはあんたが決める事なんだよ。私じゃない、沙織がだ」



「私が決める…」
「そう…。自分で決めるんだよ…」
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「私が……決める…」



確かにそうだ。こんな事をローリーに相談してどうしようと言うのか。
すべて自分が決めなくてはならない。自分の胸に手を当て…自分で決めるのだ…。
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「本当にそうですよね…本当に…」



「ローリーさん…私…決めました!」
「え?って…早っ」
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「私…ゴルゴさんに気持ちを伝えます!すぐに伝えに行きます!」
「すぐって…」



「では行って参ります!」
ダッ
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「ちょっ…沙織!」



「ちょっと待ったーー!」
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「沙織!ちょっと待って!」
「え…」



「ちょっと待ちなって…」
「でも…早いほうが…」
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「そうだけどさ…。だけど明日は鈴之介の金賞受賞のパーティーだよ?
鈴之介はどうすんのさ?」



「あ…」
「でしょ?物事には順序ってものがあるんだよ。まずは鈴之介の事を先に解決しなきゃ」
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「私ったら…ついあせって…」
「分かるけどさ…」



「とりあえず金賞を取るまで待ちなよ…。
せっかくの受賞パーティーなんだ、何も水を差す事ないだろ?」
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「はい…」
「それが終わったらまずは鈴之介にちゃんと言った方がいい」



「私…本当に自分の事ばかりで恥ずかしい…」
「しょうがないさ…。恋をすればみんなそんな風になるのよ…」
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「すみません…」
「私に謝んなくていいって」



「そんな世界が終わったかのような顔しないの(笑)なるようになるんだから。
とりあえず明日はパーティーだから準備を手伝ってよ」
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「はい…。明日、一番で帰ります」
「分かった。じゃ明日ね」



「はい…。では明日…。さよなら…」
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「じゃね…」



(なにが胸に手を当てて考えてみればよ…)
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(私は沙織にそんな事言う資格なんてないのに…)



(沙織…あんたは見る目があるね…。
よく考えれば、あんたの方が先にアイツの良さに気づいたって事だもんね…)
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(アイツには可愛いあんたがお似合いかもしれないね…。
私みたいな気が強くて可愛げのない女よりさ…)



(だけどゴルゴ…。あの夜のあんたから伝わった熱がまだ覚めないんだよね…。
あの熱い一夜が毎晩私を苦しめてる…)
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(ムカつく程に…覚めやらない…)



ローリーは自分がゴルゴとベットを共にした事は言えなかった。
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あんな風に、恥ずかしそうに初めての恋を打ち明ける彼女にどうして言えただろう?



そう、恋する気持ちは誰にも止める事なんて出来ないのだ。
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例え、それで誰かが傷ついたとしても…



― その日の夜 ―



「じゃ~ん♪ ピザ屋で~す♪」
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「亮さん!」



「今日は仕事じゃなかったんですか?」
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「いや、今日はちょっとしたミーティングだけだから。それより飯食った?
一緒にピザ食わない?」



「わ~嬉しい!ちょうどお腹がすいたな~と思ってたとこです♪」
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「ピザでこんなに喜んでくれる、なんて安上がりな俺の彼女♪」
「だって嬉しいんだも~ん」



モグ…モグ…
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「もっとゆっくり食えって(笑)」
「だってお腹がすいて…」



「そうだ!」
「ん?」
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「亮さん、あの夜の事なんですけど…」
「あの夜って?」



「ほら…ゴルゴさんをローリーが追いかけて行った日」
「ああ。ゴルゴとローリーがケンカしたかもって言ってた日?」
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「はい…。…あの日ローリーとゴルゴさん…やっぱり何かあったんじゃないでしょうか?」
「やっぱりって…ケンカじゃなく?」



「ええ…。ケンカって言うよりもっとこう…違う感じの…」
「ってどんな?」
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「ん~~なんて言うかな…男と女の何かって言うか…」
「男と女?……二人がデキテる…的な事?」



「ええ…そんな感じ」
「まさか(笑)」
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「でも…ローリーの様子が本当に変なんです」
「様子がね…。まてよ…そう言えばゴルゴもちょっとおかしかったな…」



「え?ゴルゴさんも!」
「ああ…なんか隠してるようなそんな感じで…」
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「もしかしてローリーとゴルゴさん、あの夜…」
「かもな…。でもまさか寝たわけじゃないだろよ…」←そのまさか



「まさか!いくらなんでもそれはナイですよ~(笑)」
「だよな~(あるかも?)」←正解
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「そうですよ(笑)」
「ま、あったとしても酔ってキスとかぐれーかもな」←不正解



「そう思います?私もそう思ってたんですよ!実は酔ってキスとか…
わ~なんだか熱くなってきた」
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「君が熱くなってどうすんだよ(笑)」



「あの二人か…。中々お似合いかも知んねーな」
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「お似合いなんてもんじゃないですよ!すっごく素敵なカップルになると思います!」
「かもな(笑)」



「んで明日なんですけど~鈴之介君の受賞パーティーをローリーの部屋でやるんですが、
ゴルゴさんも連れて来てくれませんか?」
「受賞?ってなんの?」
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「もちろん絵のコンテストです。明日が金賞の発表の日なんですよ。
なのでみんなで盛大に祝おうと思いまして」



「って……それって金賞受賞が決定したの?」
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「まだ!」キッパリ



「おいおい…まだって…大丈夫なの?」
「何がです?」
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「何がって…。普通さ…そう言うのって決まってからやるんじゃないの?」
「大丈夫ですよ!もう決まりも同然なんですから!」



「…ボソ…結構無謀だね…
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「だから明日ゴルゴさんを連れて来てくださいよ!」



「ああ…いいけど…(なんか嫌な予感が…)」
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「わ~ローリーとゴルゴさん!なんだかドキドキしちゃいますね!」
「俺は違う意味でドキドキする…」



「ところで俺、風呂入りたい」
「え?お風呂って…家に帰るまでに湯冷めしちゃいますよ?」
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「平気。だって泊まるもん。パンツも持ってきた」
「パンツ?」



「準備ぱっちし。お泊りセットも持って来たから」
「あー初めからそのつもりだったんですね!」
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「うん」キッパリ
「もう!この間、当分お預けって言いませんでしたか?」



「もう当分経ったもん」
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「亮さんったら(笑)私の前では子供みたいになるんだから(笑)
しょうがないな~♪ じゃお風呂の用意をしますね♪」



「だけど…」
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ガタ…



「おいで…」
「あ…」
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「だけどベットの中では大人の男になるだろ?」
「亮さん…」



「立派な大人の男に…」
「んっ…」
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「すぐに証明してやろうか…?」
「だ、だめ…お風呂…」



「一緒に入る?」
「や…」
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「なんで…?君の体はすべて見てるけど?」
「もう…ん…」



「感じちゃった…?」
「ちが…」
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「嘘だね。感じてる」
「違うもん…」



「嘘つき~」
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「嘘つきじゃないもん…」



「さ、行こう」
「あ、こら!亮さん!」
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「エロイ親父に捕まった君が悪い」
「もう!(笑)」



「俺が体を洗ってやろうか?」
「嫌です!」
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「遠慮すんなって」
「結構です!(笑)」



そして、パーティーは明日に迫っていた。
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そう…まだ受賞もしていないパーティーが始まろうとしていた…。





続き、第21話へ 「金賞受賞?パーティー(前編)」
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